発行者 浄泉寺護寺会会長 岸 順幸
護寺会会長 岸 順幸
一年を過ごすことは早いもので、護寺会事業も21年度のスタートとなりました。ご門徒の皆様方には日頃より、護寺会の運営・活動をご協力いただき心より感謝申し上げます。
昨年を振り返るといろんな出来事がありました。6月にはマグニチュード7.2の大規模な地震災害だった、岩手・宮城内陸地震が起こり、岩出山地域も多くの被害を被り、特にお墓の灯籠の倒壊被害が数多くあったり、9月過ぎから、世界的な景気の悪化があったり大変な一年でした。
さて、浄泉寺護寺会活動も新年度となり、6月28日に多くのご門徒皆様方の参加をいただき総会を開催いたしました。審議に入る前に、前期で任期切れであった会長・副会長について、先の理事会で再選をいただいたことを報告し、了解を得て審議に入りました。議題は前年度事業報告、決算並びに、翌年度事業計画・収支予算、の審議、他の案件についてもそれぞれ賛同をいただき、新年度事業として決定致しました。つきましては、本年度の護寺会事業の活動等、昨年同様一層のご協力を賜りたく宜しくお願い申し上げます。
総会終了後は、本年も懇親の場を設けていただき、沢山の方々が参加され、意見交換など話題も多く楽しい一時の集いでした。この雰囲気を毎月の10日にある「正信偈勤行の集い」にも、多くの皆さんの参加をいただければ幸いです。
また、このたび仙台組門徒会で上山研修(奉仕上山)の企画があり、浄泉寺から庄司寿夫さんと共に参加する機会をいただき、真宗本廟での御影堂や阿弥陀堂で、朝の参拝・勤行から始まり夕事の勤行など1日のスケジュールで、3泊4日間の研修・奉仕でした。 本山である東本願寺での参拝は初めてであり、世界最大の木造建築と言われている御影堂の姿を直接見られることが楽しみでした。しかし、御影堂の修復工事は平成15年から始まり、ほぼ完了されておりましたが、御影堂を覆っている素屋根がまだ残っており、建物の正面の間口76メートル、高さ38メートルの世界最大のお堂と言われる全形の姿は、まだ見ることが出来ませんでした。この仮設の素屋根は阿弥陀堂修復に向け、7月16日に移設するとのこと、今回は残念な上山参拝でした。 是非、平成23年の宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌の折には、ご門徒皆様方と共に上山参拝に参加したいものです。
最後に、本年も一層のお力添えをお願い申し上げると共に、ご門徒皆様方のご健勝をご祈念申し上げ挨拶といたします。
責任役員 赤間 栄夫
「親鸞の教えに学ぶ」より
平成21年度浄泉寺護寺会総会が去る6月28日(日)午後1時から開かれました。 開会に先立ち参加者全員で正信念佛偈を唱和し、本堂北側にある「倶会一處」の前でご住職の読経のもと、責任役員の赤間栄夫氏と会長の岸順幸氏が代表して焼香ののち、総会の開会となりました。 岸会長の挨拶に続き、議長に庄司寿夫氏(東川原町)を選出、平成20年度の事業報告に始まり7議案の審議が行われ、すべて満場一致で承認されました。 結果については次のとおりです。
閉会後に懇親会が持たれ、皆さんから好評を得たことで、これからも懇親会を継続する意向です。
今年もお盆の季節になりました。恒例の行事のご案内をいたします。
仙台組門徒会員 庄司 寿夫
今年も、上山研修は6月16日から6月19日まで3泊4日の日程で実施されました。
参加者は門徒会会長大友一雄様(海楽寺)始め8ケ寺11名の総代役員の方が参加されました。浄泉寺からは、護寺会会長岸順幸様と2人でしたので大変心強く感じました。
研修の内容は、朝7時の晨朝参拝から始まりました。教導福嶌龍徳氏(熊本教区)、補導安藤真氏(能登教区)の講話が午前9時から午後9時まで、ビッシリの講義内容でした。特に、お二人の講義で印象に残った言葉は次の通りです。
●仏教は覚教であり、弱くて、脆くて、壊れやすいものです。
●大切な人がいなくなって初めて大切なものを知ります。
●目が見えなくなり、耳が聞こえなくなるのは、自然の理であります。だからこそ体は老いと共に自然に引き受けなければならないと思います。
●修行(お勤め)を行ってこそ教えられるものです。
●仏教を志す者は、もっと悩み、苦しむことです。
●宗祖親鸞聖人の生き方を学ぶことです。
これらの言葉から私たち門徒の日常生活の生き方に一つの指針を与えていただきました。
また、上山研修目的の一つである帰敬式(おかみそり)を受けて参りました。
今回は赤羽根住職様からは「法名は一般的に亡くなってからいただくものと思われています。しかし、法名は本来、生前中にいただき、仏門に入るスタートであります。」と言われました。
この様な言葉から、自分の髪に「おかみそり」をいただくことは、原体験として大変心に残るものがありました。私達の生き方を問う帰敬式だと思っています。
終りに、今回の研修の機会を与えていただいた赤羽根住職様始め門徒の皆様に感謝をしています。と同時に新しい人が一人でも多く上山研修の機会を与えていただくことを願っています。
先日、本棚から「親鸞教室実施報告」なる冊子を見つけた。昭和61年から2年間、仙台組内で実施された親鸞教室の報告をまとめたもので、その中に「浄泉寺親鸞教室」の記述があった。
それは、ある日の教室のやりとりが17頁にもわたって一人ひとりの発言がイニシァル付きで掲載されたもので、纏められたのは当時講師として来られていた岩手県通来寺住職の清谷和男師である。
その時の教室の進め方は、日常どこにでもあるようなテーマに対して皆で意見を交わし、それを真宗の経典に照らし考えて行くという形で、真宗の知識を深めるためのものではない、実にユニークな形であった。
講師が教材を用意しそれに沿って生徒に教えるという手法ではないので、脱線することも多くあったのだが、教えられたことは多い。何かの時きっと役に立つ。
(大坂 記)
宝池山浄泉寺 宮城県大崎市岩出山字浦小路113