浄土真宗大谷派宝池山浄泉寺(宮城県大崎市岩出山)

宗旨

宝池山浄泉寺は宮城県大崎市岩出山に所在する末寺で、浄土真宗(開祖・親鸞聖人)の真宗大谷派(本山は東本願寺)に属し、阿弥陀仏の本願を信じ、念仏をとなえれば仏になるという教えを大切にしております。

真宗大谷派

 浄泉寺は正式に「真宗大谷派宝池山浄泉寺」と称します。この宗派は、約 800 年前親鸞聖人によって開かれた宗派で、850年前法然上人によって創始された浄土宗から分かれて成立したものです。その教は、阿弥陀仏(ほとけ様)の本願(真実の願い)を信じ、念仏を申せば仏(往生)となると説くのが浄土系の宗派に共通しています。しかし、法然上人(浄土宗)は念仏を行ずること(念仏為本)を根本にして仏となると説くのに対して、親鸞聖人(浄土真宗)は信心のみで(信心為本)往生できるとする違いがあります。
 宮城県内の真宗寺院は、真宗大谷派(本山東本願寺)本願寺派(本山西本願寺)とに分かれて活動していて、ほぼ同数の 26 ヶ寺となっています。

本尊

 ご本尊は阿弥陀如来様です。「阿弥陀」とは梵名で「アミターユス(無量寿)」・「アミターバ(無量光)」といい、時間と空間を超えた無量の「寿(いのち)」の仏であり、その智慧は光明の如く暗闇を照らしてさえぎるものがないと讃えられる仏です。

開祖

 この宗旨を開いた方は親鸞聖人( 1173 〜 1262 )です。親鸞聖人は鎌倉時代初期の僧で、浄土真宗の開祖です。貴族の子に生まれ、 9 歳のとき延暦寺に入って天台宗を学び、のち法然上人について浄土宗をおさめました。しかし、この新仏教は旧仏教から弾圧され、 1207 年、師の法然上人(讃岐国へ配流)とともに越後国(新潟県)に流されました。ゆるされたのちは関東地方で布教し、浄土真宗を開きました。

教典

 根本教典はお釈迦様がお説きになった浄土三部経で、その内容は「阿弥陀仏の本願(真実の願い)を信じ、念仏(南無阿弥陀仏)を称えれば仏となる」という教えです。

本山

 ご本山は京都東本願寺(大谷本廟)です。親鸞聖人は、この浄土教を伝えてくれた主な先達を、七高僧即ち竜樹菩薩(インド)、天親菩薩(インド)、曇鸞大師(中国)、道綽大師(中国)、善導大師(中国)、源信大師(日本)、源空上人(法然上人・日本)と、日本における仏教伝来の祖ともいえる聖徳太子をあがめました。